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アピアランスへの想いとストーリー

  • 2024年8月13日
  • 読了時間: 3分

更新日:7月27日


2023年に制作させていただいた新潟市アピアランス 事業のパンフレットとポスター。乳腺外来クリニックやがん治療の主要病院などで手に取ることができます。


私がこの仕事に初めて携わった頃、私はまだがんを経験していませんでした。


その後、新潟市議会でアピアランスケア助成事業が実現し、ポスターやパンフレットを制作することになるのですが、どういう巡り合わせか、私自身が乳がんを罹患、抗がん剤治療を終えた「がんサバイバー」になっていたのです。


がん患者だからこその想い

がんを告げられたあの日、思考は停止し、その後無我夢中の中で手術、抗がん剤治療に放射線治療と日々が流れていきました。恐怖と不安に、「この現実から逃げてしまいたい、けれどもう進むしかない」といういっぱいいっぱいの状況です。


診察室で先生の話を聞き、看護師さんの説明に耳を傾けるたび、その一つひとつに必死にすがりながら安心できる言葉を探し続けていたのを覚えています。


その頃の自分を思い返し、強く思うことがあります。


せめて手に取った瞬間、心にそっと優しい風が吹くようなパンフレットであってほしい。そして、ほんの少しでも「大丈夫」「もう少し頑張ってみよう」と思えるきっかけになれたら。そんな願いを込めて制作させていただいたのがこのパンフレットです。


パンフレット表紙




このイラストのストーリー


これから大きな試練を乗り越えなければならない、がんの人が立っています。

進むその先の峠に広がる雨雲は、つらい抗がん治療を表していて、怖くても避けられない、その雨の下を一歩ずつ歩いていかなければなりません。


そんな中、優しい風が吹き、そっと背中を押してくれます。まるで温かな手をふわりと添えてくれるように。

この風こそ、あなたを支える家族や友人・医療の存在であり、アピアランスケアの助成金です。


そして私からの「ひとりじゃないよ」という応援のエールなのです。



パンフレット中面


やがて峠を越え雨の道を抜けると、目の前には新しい景色が広がっています。


振り返ればあの雨雲は、ほら、もう遠くに。つらかった治療の日々は今は過ぎ去った時間です。


傘をたたみ、思いっきり新しい空気を体に入れて深呼吸。髪は抜けてしまいショックだったけれどウィッグがあなたの日常を支えてくれる「相棒」に。これからがんサバイバーとしての新しいフェーズの始まりです。


不安や迷いがすべて消えるわけではないけれど、自分らしい暮らしを少しずつ取り戻しながら、一歩ずつ前へ進んでいける、あなたにはそんな力がちゃんとあります。



このパンフレットにはそんな物語を込めています。

助成金を紹介しながら、同じがん患者を応援するパンフレットになってくれたら嬉しいです。






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